塚めぐり その8 清州市二ツ杁の御嶽塚・大峯塚
今回は、名鉄本線の二ツ杁駅から徒歩5分、二ツ杁神明社の脇にある塚をご紹介します。こちらは御嶽塚と大峯塚が縦に並んでいるとても珍しい配置をした塚です。
手前から御嶽塚、次が大峯塚、そして奥の塚は神明社の摂社もしくは末社を祀った塚が並びます。
それでは手前の御嶽塚から見ていきましょう。
塚の頂上には御嶽大神を祀り、中腹から裾にかけて神仏習合を思わせる様々な石神、石仏が並んでいます。他の塚で見られるおびただしい数の霊神碑はここでは見られません。
御嶽信仰の象徴である山丸三マークもしっかり確認するこができました。
続いて御嶽塚の後ろにある大峯塚を見ていきましょう。
塚の頂上に大峯大先達を祀る行者像と石碑が祀られています。そのほかの石像、石碑群はないので、手前の御嶽塚と比べるとシンプルな感じがします。
最後に一番奥の塚です。
こちらの塚は灯篭や鳥居があるため神明社の摂社または末社ではないかと思われます。
塚めぐりをしていると、1基の塚や1本の石碑に御嶽・大峰の両信仰をまとめて祀ったケースを見ることがよくあります。しかし、二ツ杁の塚は、御嶽と大峰を2基の塚にわけ、さらにその2基の塚を前後に並べて配置している点が大きな特徴だと感じられました。
塚めぐり その7 知多市日長の御嶽塚はこちら↓
塚めぐり その9 春日井市覚明堂の御嶽塚はこちら↓
熊野、修験の道を往く 「大峯奥駆」完全踏破【電子書籍】[ 藤田庄市 ] 価格:1,584円 |