ムーンライトながら 東京行き 乗車記録
ムーンライトながら東京行き 乗車記録
夜行列車が全国的に廃止される中、「ムーンライトながら」もいつ過去のものに
なってもおかしくない。185系の年齢を考えるといつ引退してもおかしくない。
ということで平成最後の年末に乗車体験しておくことにした。
1.名古屋~豊橋
12月の暮れのとある日。
名古屋から東京までながらの人になる。
この日は先行列車のおくれで入線時刻は23時20分。発車時刻だ。
乗客を飲み込み23分に3分延で発車。
相変わらず先行快速が遅れているため、大高付近をのんびり走る。金山辺りからノッチを入れ、熱田を過ぎたあたりで最高速度に達したあとは、ずっと惰性走行でここまで来たようである。
刈谷で先行の快速を抜かし、再度ノッチアップ。
その後も岡崎手前で先行列車に行く手を遮られる。
岡崎を通過してまたもフルスピード。
幸田付近で車掌が検札にやってくる。
車掌はスタンプを2つ持っている。
普通の検札印と18キッパー用に翌日の日付が押せるものだ。
岡崎から豊橋間は185系の特急スペックを遺憾なく発揮して豊橋には0時15分定時に到着する。
名古屋駅での遅れ3分を取り戻した。
2.豊橋~熱海
乗務員が交代し
豊橋を0時18分に定時発車。
豊橋から横浜到着までは車内放送もおやすみするとのこと。
車内灯は終点まで点灯であった。
愛知県から静岡県に入るも随分のんびりである。一度最高速度まで出して、低速域まで惰性走行。そしてまたスピードを上げるという具合である。
浜松到着は下りホームの3番線に0時46分の定時到着。
9分の停車だ。車外へ撮影に出る乗客も多い。
発車は0時55分。まだ沿線のマンションに煌々と灯が灯っている。
静岡県西部を順調に走り、静岡1時52分に定時到着。
到着寸前で下りながらと離合する。
浜松~富士間では頻繁に下り貨物列車とすれっ違った。
静岡1時55分発。沿線マンションの明かりも大方消えた。
富士駅に2時23分の到着。運転停車だ。車内から聞こえる多くの寝息以外は実に静かだ。2時47分に貨物列車が追い越す。その後185系のブロアー起動音が聞こえ、49分に発車。
昼間なら雄大な富士山が見えるであろ区間だ。今は裾野に広がる住宅地の街燈だけが遠く流れていくだけである。
沼津は3時5分定着。
大量のE231系やE233系が眠っており、首都圏が近づいたことを実感。
3時16分に貨物列車が追い越す。3時19分定発。
三島では新幹線の保線確認車がスタンバイしているのを横目に高速で通過。
3時35分熱海着。
3.熱海~東京
乗務員交代の後3時37分に発車。
客扱いはしないため発車メロディーはなし。
熱海~小田原走行中にJR東日本の車掌が巡回にやってくる。
3時59分に国府津着。ここでも運転士が交代したのか。4時1分に発車。
この時間も下り貨物列車がまばらにみられる。小田原を過ぎて旅客線を走る貨物列車に離合。
二宮、大磯と過ぎ、そろそろ平塚か茅ヶ崎かなと外を見ると戸塚を通過中だった。
いつのまにか眠っていたようだ。
戸塚を通過してほどなく、東日本の車掌による元気な放送が入る。
横須賀線の東戸塚や保土ヶ谷の各駅にはすでに列車を待つ乗客の姿が。
首都圏の朝は早い。
4時40分横浜定着。SH1の発車メロディーが鳴り4時41分定発。
ここから頻繁に京浜東北線と離合する。
すでに人だかりができている川崎を高速で通過。
多摩川を渡り東京に入ると、省力化軌道になりスラブ軌道のような走行音になる。
品川4時57分定着。
駅改良工事のためか東海道線と京浜東北線が同じホームを使用していた。
4時58分定発。
物議をかもした「高輪ゲートウェイ駅」の建設現場を通過。
浜松町からは東京タワーを望む。
いよいよ終点だ。
新橋を過ぎ有楽町手前で到着放送。冒頭は鉄道唱歌のチャイムだ。
5時5分定刻。東京駅10番線に到着。
185系の幕回しに多くの鉄道ファンが群がる。
番外編 指定席購入
かねてより指定席は入手困難と聞いていた。そこで1か月前の午前10時ぴったりに買えるよう、普通電車しか止まらない某小駅まで出向いた。名古屋駅のような大きな駅だと、並んでいる間に完売なんてこともありえると思ったからだ。想定通りその某小駅の窓口には先客がおらず、余裕で指定券をゲットできた。
だがしかし、仕事の予定が変更となり、当初大垣⇒東京の席を、名古屋⇒東京に変更せざるをえなくなった。そこで区間変更を願い出た。
窓口担当には、
「変更といえども、いったんキャンセルして取り直すことになる。その一瞬のキャンセル中に他の予約が入るかもしれないので!」と念を押された。
ハラハラしたが窓口担当が手際よく処理してくれたため、同じ席を再度確保できた。